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例会報告

2023.05.27

例会報告

ゆっくり山行第3回 ビスタリー・友ヶ島

開催回

第2005回

日程

 令和5年5月2日(火)  晴れ  

参加者

 CL土岐岡和雄  11名
              

活動内容

            
行程
加太駅―加太港10:30発=(渡船)=10:50野奈浦桟橋11:00―第二砲台跡―友ヶ島灯台―12:00子午線広場―孝助松海岸―12:40タカノス山大展望台14:00―第三砲台跡14:35―15:00野奈浦桟橋15:10=(渡船)=15:30加太港

山行記録
友ヶ島は瀬戸内海国立公園に位置し、紀淡海峡に浮かぶ無人島で、沖ノ島、地ノ島、虎島、神島の4島の総称です。4島のうち渡船が着くのは沖ノ島です。

友ヶ島は江戸時代、黒船来航のころから大阪湾を守る要塞とされてきました。明治になり砲台が築かれ、600人もの兵隊が駐屯して第二次世界大戦が終わるまで維持されてきたそうです。戦後は施設が放棄され、訪れる人が少なかったのですが、近年、宮崎駿監督のジブリ映画「天空の城ラピュタ」や「廃墟ファン」により、パワースポットとして人気が出て、たくさんの人が訪れるようになりました。

南海和歌山市駅から「めでたい電車」のラッピングしてある加太線に乗り、加太駅で集合。 加太港から渡船に乗って潮の香りを受けながら、約20分で沖ノ島の野奈浦桟橋に着きました。売店前の広場で朝礼し、西側の海岸線に沿って歩きます。 紀淡海峡を隔てて淡路島が見え、遠く神戸の街が霞んで見えます。歩道には海岸線に多いクロマツやウバメガシ、ヤブニッケイ、シロダモなどの常緑樹が生い茂り、希少なホウロクイチゴや外来種のナルトサワギクが群生しています。
程なく行くと第二砲台跡に着く。ここは一部が崩れて立ち入ることが出来ない。しかし、この風景がジブリ映画「天空の城ラピュタ」に出てくる風景だと、近年それを目当てに訪れる人が後を絶たない。
そこから海岸線を回わると友ヶ島灯台です。明治に出来た真っ白い洋風灯台は今も稼働中だそうです。 すぐ下に降りると子午線広場で、日本標準時子午線が通る日本最南端の場所です。少し戻って、緩やかな歩道を下ると孝助松海岸に出ました。太平洋の大海原が身近に見え、世界へと繋がる広大な海を実感できます。

再び樹木の生い茂る歩道を1kmほど進むとやがてタカノス山大展望台に着きました。ここで紀淡海峡を見ながら昼食を摂りました。 眼下に見る海は穏やかに凪ていて、小舟の漁船がいくつか浮かび、その中を大型の貨物船がゆっくたりと進む風景は、まるで時間が止まったようで「ひねもすのたり のたりかな」という心境です。

タカノス山の広場で食事の後、ゆっくり山行のレクリエーションタイムで、今回もみんなで合唱しました。、剛友会会歌のあと「高校三年生」「北国の春」「いつでも夢を」「上を向いて歩こう」…など、懐かしの昭和歌謡を大海原に向かって全員で気持よく声を張り上げました。
私たちの年代は歌声喫茶やダンスホールが流行(はやった)頃で、当時を思い出しながら暫し青春時代に戻りました。

歌唱のあとは脳トレの一つで、両手指を使ったグーチョキパー体操をして、将来の介護予防?に備えるべく、全員真剣に取り組みましたが、やはり私も含めて皆さん頭と体がついていきません(トホホ)。 広場の周囲には他の観光客がこちらを不思議そうに見ていましたが気にせず、次は全身を使った脳トレはどうか思い、民舞の「炭坑節」を全員が青空の下、輪になって踊りました。さてその効果はあったでしょうか。

ショータイムの締めくくりは3分間スピーチをしましょう、と提案して全員参加の予定でしたが、時間制約もあり、男性は参加の2名、女性は2名選出すべくあみだ抽選しました。
見事抽選で選ばれた幸運な?女性はOMさん、HHさんで男性は「山と私」又は「剛友会と私」で、女性は「恋ばな」をテーマにしました。 「恋ばな」(恋の話し)は例えば、若いころ星の王子様を求めて山を歩いていました…とか、元カレとのロマンスのこととか、勿論今カレ(ご主人?)との馴れ初めや、はたまた妄想でもOK、と自由にスピーチしていただきました。スピーチはステキな内容でしたが公表はシークレットにしておきます。
この次はみんなでダンシングヒーローなどを唄って踊りたいですね。

タカノス山広場の少し降りたところに第三砲台跡があります。ここは島内5つある砲台跡で最も規模が大きく、レンガ積の砲座と弾薬支庫が残されている。懐中電灯で照らしながら薄暗い地下を進むと砲座があった円形の広場に出る。生い茂る樹木と共に幻想的な空間です。それに続く弾薬庫は戦争の実態を表していました。ここから島の原生林が生い茂る薄暗い、歩道を野奈浦桟橋に向かって降りていきます。約30分で桟橋に到着し、広場で終礼後解散。 皆さんで帰りの渡船に乗って加太港へ、そして加太駅へ帰着しました。

今日は明治、大正、昭和と繰り返された戦争の遺跡を訪ねました。今の日本の平和の尊さとありがたさを改めて感じます。 原爆詩人・峠三吉の詩…「にんげんをかえせ にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ」…今、現代こそこの言葉の重みを感じます。 そして、この無人島から見える大海原から続く世界の海に、すべての平和を願わずにはいられません。

今回も皆で歌を唄ったり、脳トレ体操をしたり、民舞を踊ったり、3分間スピーチをしたり山行以外に遊び心を取り入れました
ビスタリー・ゆっくり山行の第三回目、皐月(5月の古名)晴れの一日を、皆さん楽しんでいただけたでしょうか。
これからも楽しく歩き、楽しく遊びませんか。これまでもいつまでも。

                                   (記)土岐岡和雄

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