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例会報告

2024.03.10

例会報告

釜谷・文珠東尾根

開催回

第2038回 (金剛山第828回)

日程

令和6年1月14日(日)   晴れ

参加者

参加者 CL 永野  (15名)

活動内容

コースタイム
生活科学研究所9:03~釜谷登山口9:25~松の木尾根道出合10:15~タカハタ道出合989m11:05~六地蔵尾根・ツジオ谷道出合11:13~山頂売店前昼食休憩(11:38~12:30)~葛木神社12:50~文珠東尾根分岐13:23~念仏坂14:15~ロープウェイ前バス停14:28

釜谷は、金剛山の尾根道としては珍しい大きな松の木が林立する松の木尾根ルートに突き上げる谷で、谷・尾根とも直近の2023年版昭文社の山と高原地図に掲載されている。
釜谷の谷筋の水線は、根来名誉会長が踏査執筆していた当時の昭文社の地図には、掲載されていたが、直近の地図には、抹消されています。20周年の記念山行時には、20コースの集中登山のコースとしても選ばれたコースで古くから利用されてきました。NHKの、にっぽん百低山で人気の吉田類の新刊「吉田類の愛する低山30」では、全国から30の低山を選んでいます。その中には、1000基あると推定される謎の古墳群と火の玉伝説の山龍王山(先週初山行で登頂)と金剛山が含まれています。
金剛山は、四季折々に登山が楽しめますが、冬は都市近郊では、珍しいもっとも身近に霧氷の見られる雪山登山の聖地として多くの登山者が訪れる人気の山になっている。
金剛登山口バス停より、府道705号を少しバックし生活科学研究所の前で朝礼。黒栂谷第一砂防ダムより備前焼千早窯先の車止めを直進し黒栂谷道を緩やかに歩いて行く。黒栂谷を渡った広場を右に取り、釜谷に入りすぐ左手の登山道で尾根道を目指し登って行く。釜谷道を登りきり松の木尾根ルートが合流する広場で休憩。急登が連続し標高989mでタカハタ道と合流し広くなった山道で休憩。山道が葉を落としたブナの樹林帯に入ると陽光を受け、僅かに残った霧氷が頭上で煌めき、耳を澄ませば野鳥のさえずりが樹間より降り注ぐ。灌木は、すっかり葉を落とし尖った枝を天に向け、僅かな風に枝をふるわせる。山道を進むとツツジオ谷が右手より上がって来て合流し、六地蔵の前を通り新しく作られた野鳥の餌場を過ぎると井戸のある広場より僅かに雪が残った頂上売店前に登り着き昼食休憩。
昼食後、霧氷のシーズンを向かえ、登山者が急増し賑わいを見せる山頂広場より、役行者と龍伝説が伝えられ葛城修験道の中心として栄えた役行者ゆかりの転法輪寺の広場を右に取り、コンクリートの参道を登って行く。凛と張り詰めた空気が満ちている参道には、夫婦杉の巨木が聳え赤い灯籠が立ち並び幻想的な雰囲気を醸し出している。参道を登り詰め神秘的な空気が漂う葛木神社境内へ。新春恒例の初詣をし全員揃って葛城宮司より、お祓いを受け、日本盛のJAPAN ・SODA (お酒)を葛木神社からのお下がりとして全員にいただき、下山道の文珠尾根に向かう。金剛山遊歩道を歩き、文珠尾根に入ると妙見谷側からの季節風が吹き抜け、山道は所々凍結して白くなっている。ブナ林より杉の植林に変わると、左手にオオスズメバチの巣が杉の大木の根元にある。厳冬期の為規制線や立入禁止のプレートは、取り除かれているが、女王蜂は越冬中で土の中に身を隠していて、夏から秋にかけては、攻撃的になるので巣には近付かないようにしたい。Y 字分岐で文珠尾根の主稜線より右手に文珠中尾根(通称アナグマ)ババ谷方面を分け「中尾の背」「サネ尾」「文珠東尾根」の金剛山三大急登と呼ばれる内の一つ文珠東尾根(通称ハードコース)斜度27.96(参考千早本道13.09)を取り急峻な斜面道をジグザグに折り返しを繰り返しながら下って行く。
左手眼下には、寺谷が見下ろせる。ゴロゴロした石と木の根が出た段差の大きい歩きにくい山道を、なるべく木の根を踏まないように足元に注意をしながら下って行くと多くの登山者に人気の寺谷ルートの登山口に出合う。少しの距離を木製階段で下り水場の上部より伏見林道(念仏坂)に下山し、林道を下って行きロープウェイ前バス停で解散。                           永野  記

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