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例会報告

2023.09.23

例会報告

金剛山(ババ谷~山頂)

開催回

第2022回(金剛山第822回)

日程

令和5年9月3日(日)  晴れ

参加者

CL 永野 (18名)

活動内容

コースタイム
ロープウェイ前バス停9:32~馬場谷延命水跡9:40~ババ谷登山口9:42~
二又の谷9:48~妙見谷分岐10:29~文珠中尾根分岐10:45~山頂昼食(11:46~13:00)~国見城跡13:05~文珠中尾根下山13:19~文珠東尾根分岐13:37~ババ谷分岐13:50~念仏坂14:17

ババ谷は、「馬場谷の延命水」と呼ばれる良質な水が豊富に湧き、昔は天然の凍り豆腐が作られていた。富田林五条線の千早川に架かる脇谷橋の南詰には、かつて馬場谷の延命水と呼ばれた湧水の水汲場があった。金剛山の観光や登山のガイドブックにも紹介され、駐車場や案内看板が設置され、登山者は、水場として利用し都市部からは水を汲みに車で訪れる人が後を絶たなかった。湧水は、砂防ダム上部の水源からホースで送水していたが、関空が甚大な被害を受けた2018年の台風による豪雨によって土砂崩れが発生し、水脈が変わり湧水が出なくなり、道路を挟んだ向かい側で駐車場を管理しているオーナーが撤去した。

ロープウェイ前バス停より、富田林五条線のバス道路を脇谷橋に向かって下って行き、橋の手前の、かつての馬場谷の延命水の水汲み場跡を見て、少しバックして、ババ谷右岸に作られた谷沿いの山道を進んでいく。すぐに左側より小川が流れてきて、先には行く手を塞いでいる堰堤がある。うす暗い川沿いの谷道より、植林に覆われた上空を見上げれば、切り取られた蒼天の一部より斜光が射し込み眩しいほどに輝く。直進し立ちはだかる正面の堰堤は、右側の幅の広い階段で越えて行く。小川を渡り道なりに進むと谷は二又に別れ、左側の谷の右岸に作られた山道を登って行く。少し進むと谷は再び二又に別れ左側の谷の右岸の山道を登る。少し先の右手眼下には、水場とアナグマ方面に続く山道が見える。直進し登って行き右側への分岐を見送り、さらに直進すると、最初の二又の谷の左端の山道が左側から上がって来て合流し、広場になっている所で休憩。段差の大きい丸太階段の直登が続き、左側の妙見谷からの山道が合流し境目の石柱が立っている広場で休憩。再び段差の大きい急登を登りきり、丸太を並べて作った長いベンチと境目の石柱が立つババ谷と文珠中尾根(通称アナグマ)分岐に着き休憩。これより先、風が通り気持ちの良い尾根歩きが楽しめる文珠中尾根の左側は、自然林右側は、杉の植林の幅の広い尾根道が山頂まで続く。

緑の葉を繁らせたブナの巨木が立ち並び史跡金剛山の石柱が立っている分岐を左に取り金剛山遊歩道を歩き売店のある山頂広場で昼食休憩。食後ババ谷よりの登頂を記念して、全員で金剛山ビールの試飲で乾杯する。金剛山ビールは、金剛山系の石見川源流から湧き出る自然の山水を、石見川のバス停近くにある「水の杜」で汲んだ天然水を使用し、米は楠木正成の下赤坂城跡から眼下に絶景が広がる日本の棚田百選に選ばれた、千早赤阪村下赤阪の棚田で収穫された棚田米を使用して作られた爽やかなクラフトビール。国見城跡に向かうと6月初めの台風2号による豪雨で、金剛山一帯は至る所で崖崩れが発生し、国見城跡の広場においても、北側の縁に沿って切れ落ちている所で大規模な崖崩れが発生し、残った所も地割れができ崩れそうになっているので、3ヶ月が過ぎた今も水の侵食を防ぐブルーシートで覆われ立ち入り禁止のロープが張っている。ライブカメラ撮影場所の隣には金剛山展望灯保存会の国見灯が建てられている。毎夜国見城跡と金剛山頂付近より、大阪市街地に向け発している光は、まるで猫の目かフクロウの目のように光っている。国見灯と対になっている、もう一灯の場所については、大阪市街地から見て、山の影や大木の影にならない国見灯と水平の位置にある所と考え山頂一帯を探していますが、見つかっていません。広場より、金剛山遊歩道を歩き下山にかかる。寺谷下降点を左に見て、登路の文珠中尾根を下って行く。府県境の標高点981mを通過し最初のY字分岐は、左を取ると金剛山三大急登の一つ文珠東尾根(通称ハードコース)で右を取り、文珠中尾根を下りババ谷分岐で休憩。ババ谷を右に分け左側の山道を下って行き念仏坂に下りロープウェイ前バス停へ。                                       永野 記

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