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例会報告

2023.10.01

例会報告

わさび谷・寺谷

開催回

第2025回 A (金剛山第824回)

日程

 令和5年9月24日(日)   晴れ 

参加者

 CL 永野  (22名)

活動内容

コースタイム
登山口さわやかトイレ9:36~カトラ谷出合10:06~わさび谷出合10:19~
登山口10:22~電柱No 72.11:36~売店前広場昼食(11:55~12:55)~
寺谷下降点13:04~源流の水場13:16~文珠東尾根分岐13:53~
念仏坂解散13:58

わさび谷は過去に、わさびの栽培が行われていたと伝えられる谷で、根来名誉会長が、昭文社の「山と高原地図」の金剛·葛城を調査執筆されていた当時の平成9年(1997)版の地図に、わさび谷が初めて掲載され、地図を見て多くの登山者が登るようになり一躍有名になったコースです。翌年の平成10年(1998)7月12日に、根来名誉会長のリーダーでカトラ谷を登って、わさび谷を下山の例会が行われ、下山後「山と渓谷社」の「大阪周辺の山を歩く」の出版祝賀会が行われました。現在の地図に、わさび谷は掲載されていませんが、わさび谷上部の美しい自然林が好評で、沢山の人に登り続けられています。金剛登山口バス停から登って来た道路を少し下ると、左側にある「もぐらの寝床」は、金剛山の大自然のなか本格的な石窯ピザが味わえると登山者に人気の店です。山高きが故に貴(たっと)からず、さあ奥深い低山の世界に出かけましょうで始まるNHK の人気番組「にっぽん百低山」は、酒場詩人の吉田類さんが低いながらも人々に愛され、物語を秘めた全国の低山を訪ね、その魅力を堪能します。今年1月に放送された金剛山編では、吉田類さんとゲストの野々村友紀子さんが下山の後のお楽しみで金剛山ビールで乾杯しピザを食べていました。

黒栂谷から流れる川に架かる高城橋の手前を右折し、左側の巨大な砂防ダム直下の自然·水·四季の移ろいを感じさせる親水公園で朝礼。会よりの連絡·コースの説明と参加回数250回の中野さんの表彰·初参加の人達の自己紹介が行われた後トイレ休憩をし、塩分補給に安曇野産本わさびの柿の種小袋を配り出発。モンベルルーム金剛山麓店の花壇には、和風の美しさが魅力的な山野草「シュウカイドウ」のピンクの花が咲き誇っている。山の豆腐に沿って左折し道なりに車止めを通過し、植林の伐採と木材の搬出が行われている、うさぎ谷前の広場へ。林道を登って行き、左側に黒栂谷の大きな堰堤と右側にカトラ谷の大きな堰堤が同時に二つ見渡せる広場で休憩。少し進むと左側の小道は、黒栂谷道·黒栂尾根道·わさび谷谷コースに至るが、直進しカトラ谷に沿った谷道を登って行くと左側の、わさび谷のウッディな堰堤より、小川が流れてきて、カトラ谷と合流する、わさび谷出合で休憩。少し進むと緊急通報プレートD-1の標識があり、その先の堰堤で左側の幅の狭い急坂になった登山道に取り付き、やせ尾根を登って行く。
左手眼下には、わさび谷が右手眼下には、カトラ谷が見下ろせる。次々と張られたフィックスロープに助けられ、急坂を攀じ登って行く。わさび谷源流部まで登り詰め、自然林の中の急斜面を登りきり、セトより国見城跡直下に至る青崩道の電柱72に着き休憩。電柱79より国見城跡へ直登する山道は、6月初めの台風による豪雨によって、作り直された山道が山抜けし通行禁止になっている。迂回ルートの大日岳南稜線より山頂売店前に登り着き昼食休憩。食後下山の寺谷は、文珠中尾根(通称アナグマ)と馬の背に挟まれた谷で、山頂広場と百ケ辻を比較的短時間で簡単に登り下り出来ることと、整備された歩き易い谷道が多くの登山者に支持され人気のコースになっている。寺谷下降点より少し文珠中尾根に向け進むと右側には、約1300年前に修験道の開祖役行者が修行し、楠木正成が勝負の知恵を授かったとされる「岩屋文殊」がある。下降点にバックし段差のあるコンクリートの階段で寺谷コースの下山が始まる。昭文社の地図に掲載されている水場には、途中で山道は二つに別れるが、どちらのコースを選んでも下方で出合うが右側を取り傾斜の厳しい斜面をジグザグに下って行き、ホースから水が出ている寺谷源流部の水場に着く。その後は、木製の階段が多い谷道を緩やかに下って行き、念仏坂に下山し解散。
ロープウェイ前バス停へ                         永野 記

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