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例会報告

2022.08.09

例会報告

大文字山

開催回

第1967回 

日程

 令和4年7月24日(日)  晴れ

参加者

CL 永野 (19名)

活動内容

コースタイム
烏丸駅9:00~大船鉾9:15~鷹山9:18~烏丸御池9:35~京都市役所10:05~二条大橋10:24~ロームシアター京都昼食(11:00~11:40)~霊鑑寺12:12~登山口12:20~大文字山火床13:01~月待山13:26~銀閣寺解散13:50

京都三大祭の一つで平安時代より続く夏の風物詩祇園祭の後祭は196年ぶりに復帰した鷹山を含む11基が都大路を巡行する。動く美術館とも称される豪華に彩られた山鉾を鑑賞し霊鑑寺より京都一周トレイル鹿ヶ谷コースを経て山腹の「大」の字の筆順第三画目右ハライの火床を目指す人気のコースを登る。四条烏丸で注意事項を伝え鉾町が並ぶ新町通を北に向かうと、へ先に黄金の巨大な龍が光る巨大な和船のような船体の大船鉾が道路狭しと止まり、道の両側には見物人が身動きが取れない混雑の中鉾を取り囲んでいる。鉾の天井には、日本画家上村淳之氏が寄贈し本日初御披露目の「四季花鳥画」が飾られており鳥が舞い花が咲く天井画が描かれてる。人垣をかき分けながら前進し鷹山に追い付く。鷹狩をモチーフにした鷹山は、高さ約18m重さ約12tで金地に麒麟が描かれた絢爛豪華な懸装品の手織りの下水引をまとい、囃子方が35人程乗って笛や鉦太鼓を鳴らす祇園囃子の演奏が響く中直径2m程の車輪をギシギシときしませながら、ゆっくりと狭い通を動きだすと、屋根に載せた本物の松が高さ18mに近いところで電線に接触して見物人の悲壮な叫び声と同時に枝が折れ落下する。続いて新調された鷹山の屋根が電柱に接触しそうになり屋根に乗った大工方がぶつからないように電柱に足を押し付け踏ん張っていた。身動きが取れないので三条新町を右折し烏丸通を左折して群衆がひしめき合う烏丸御池の交差点に向かう。交差点より御池通の沿道を埋めつくした約35000人の見物客が見守るなか山鉾が巡行して行く流れに合わせて歩き「くじ改め」が行われている後ろの京都市役所前のベンチで休憩。少し先の河原町御池の交差点では、群衆が取り囲む中「辻回し」が披露されるのを見て、喧騒を後に高瀬川に沿った木屋町通へ左折すると、川面に枝を広げた青もみじを川風が揺らし、せせらぎの音を運んでくる。
6月の「ブラタモリ」でタモリと野口葵衣アナが訪れた高瀬舟が繋留されている一之船入と角倉了以邸跡を見て二条大橋西詰より右を向けば鴨川納涼床が古都の夏を彩る。ザ・リッツ・カールトン京都を左に見てチドリと長方形の飛び石が並ぶ鴨川を清涼感たっぷりの徒渉して左岸へ渡りニ条通のロームシアター京都で昼食。二条通より白川通を北上し真如堂バス停を右折し道なりに鹿ヶ谷通・哲学の道と交差し霊鑑寺に着く。標識48があり鹿ヶ谷コースで舗装路の急坂を登り円重寺駐車場手前の道標で自然林の樹林帯の中を火床に向かって付けられた山道を登り樹林帯を抜け明るい斜面になると大の字の筆順第三画目右ハライ部分の火床末端にある展望が開けた広場に登り着く。愛宕山を中心に広がる山陵と眼下の京都市街地の絶景パノラマを楽しむも青天よりの射光厳しく気温35℃で早々に下山にかかり二画目左ハライ部分の末端までトラバースしハライの延長線の山道で鹿が飛び出てきたので注意しながら善気山に向かう。灌木の山頂で明るい14峰善気山は1/25000地形図「京都東北部」で法然院(子年の初例会で小説細雪の谷崎潤一郞の墓所訪問)東側のピーク標高点271mにあり善気山獅子谷法然院の山号にもなっている。赤松の梢を透かして京都市街地を見ながら下り広場になった「きずなの森」を右折し次の十字路を左折し尾根通しに歩き銀閣寺の裏山月待山194mに着く。東山三十六峰の10峰で別名銀閣寺山とも呼ばれる稜線上の細長い山頂のベンチで休憩。銀閣寺を造営した室町幕府八代将軍足利義政は「わが庵は月待山の麓にて傾く空の影をしぞ思う」と詠んでいる。稜線を下って行き花こう岩が風化した急坂を下ると堰堤のある川原に着く。大文字川に沿って下って行きき銀閣寺の門前で解散。
永野 記

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