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例会報告

2022.06.24

例会報告

ササユリ(笹百合)を愛でながら紀泉アルプルを歩こう

開催回

第1962回

日程

 令和4年6月19日(日) 晴れ時々曇り 

参加者

CL 土岐岡 (26名)

活動内容

コース
9:03箱作駅=バス=9:14桃の木台―9:40登山口―10:25第一休憩所―11:15俎石山北展望台―11:20俎石山―11:50大福山12:20―12:50奥辺峠―13:35観音山―14:30大関橋―15:00六十谷駅

紀泉アルプスは和泉山脈の西部に位置し、大阪府と和歌山県の県境の尾根にある。
最高峰は「雲山峰」の490mと低山であるが、大阪側と和歌山側からのハイキングコースを四季折々楽しむ人々が多く訪れる山である。
今回6月の花の一つ、ササユリ(笹百合)の開花に合わせ、例会を計画した。

「たてば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」と、はやり唄に歌われるほど、百合の花は剛友会の女性のみなさんのように、清楚で凛とした佇まいが例えられます。百合の中でも笹百合は姿,色、香り…全てに気品がある花です。因みに花ことばは「上品」「希少」です。
梅雨の時期とはいえ、週間天気予報は連日雨模様、中止も思案されましたが、直前になって好天予報に変わり、晴れを信じてポジティブシンキングで決行。

大福山と奥辺峠のササユリを目指し、大阪箱作側の桃の木台登山口から入山、登山口で朝礼、今回のコース説明をして出発、落ち葉の積もった登山道を抜けると、急な階段が暫く続きます。蒸し暑い中でしたが皆さんは余裕の表情で登ってこられました。 
暫くしてベンチのある場所で一本する。ここからは俎石山北展望台までなだらかな登山道である。
北展望台は北に開け、関西空港や遠くは六甲山が展望できる、はずが今日は霞んで見えない。ここで水分補給の一本。ここから俎石山は直ぐである。
俎石山(420m)は昔は大石があったというが今は見当たらない。一等三角点であるが展望もないのでスルーして大福山(427m)へ。

大福山山頂にはベンチがあり数名の登山者が休憩中でした。
そばの柵中には保護されているササユリがたくさん咲いて、今が開花のピークです。例年の開花時期は6月中旬ごろで、今年は1週間ほど開花が早い。淡い薄紅色や濃い色の花など、それどれ個性的である。芳香があり、葉や茎が笹に似ていることから名づけられたササユリは、日本固有種で数年前は登山道のどこでも咲いていたが、盗掘や獣害、菌害で激減している。ササユリは種から開花まで7~8年掛かるという、非常にデリケートな花である。サスティナビリティは人間社会だけでなく植物にも重要な課題です。

山頂は西に紀ノ川平野、北に多奈川発電所が展望できます。また大福山は葛城修験28宿の3番経塚があった、場所と言われています。ここで昼食を摂り、奥辺峠へと向かいます。
木立の間を抜ける登山道は地元の山岳会が長距離縦走するルートでもあります。奥辺峠でもササユリが自然のままに咲いていました。毎年忘れずにひっそりと咲いてくれるササユリに心が洗われる思いがします。
百合は優しい花ですが、万葉集に「夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ」と、恋の想いを百合の花になぞらえて謳われています。
ここは山桜が咲くころにも登山者が花を見ながら休憩する場所です。

奥辺峠から緩やかな登山道を下りていくと、観音山と住宅街に降りる分岐があります。私たちは左手の観音山をとります。少し暗い山道を入るとピークらしきがあり258mの観音山です。
ここは以前メガソーラーの建設予定地で、工事用のモノレールが建設されて入山禁止になっていました。しかし、地元の反対運動でメガソーラー建設は頓挫し、山も登山道も守られた経緯がありました。
そこからジグザグの狭い登山道をロープ伝いで降りながら下山口の大関橋に着きました。
大関橋から千手川に沿って住宅街を歩き、JR六十谷駅に到着して解散しました。
風もなく蒸し暑い一日でしたが、樹林帯の中を行く今日の山行だったので、意外と暑さも凌げて熱中症にもならず、山行を終えることが出来ました。お疲れ様でした。

皆さん今日は楽しんでいただけたでしょうか。
♪動けるときに楽しいことをいっぱいしましょう♪
♪人生の楽園をいっぱい作りましょう♪
The life begins with 70 years old.
山路きて 色気惑わす 笹百合の ことば静かに ほの香りたつ(by山の子)
                                (記)土岐岡

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