例会報告
2025.04.10
天保山~大阪・関西万博会場周辺を歩く
開催回
第2093回日程
令和7年3月17日(月) 晴れ
参加者
CL 永野 (18名)
活動内容
コースタイム
JR 桜島駅9:15~天保山公園9:51~赤レンガ倉庫10:06~大阪メトロ
大阪港駅10:24~夢洲駅10:45~夢舞大橋11:20~エヴェッサ大阪
アリーナ昼食(11:52~12:25)~新夕陽ヶ丘12:45~清掃工場13:15~
アミティ舞洲バス停13:28
天保山は、江戸時代の天保2年(1831)に始まった安治川の浚渫工事で出た土砂を積み上げて出来た人工の築山で、当初標高は18m あったと伝えられる。海に突き出した築山は見晴らしが良く、桜や松の木が植えられ茶屋等も建ち、花見や舟遊びをする人々で賑わった。江戸時代に歌川芳雪による浮世絵・浪花百景に描かれた天保山は、浪花百景の表紙を飾る代表作になっている。標高4.53m の二等三角点の奥には、「日本一低い山」の看板が立ち、天保山はかつて日本一低い山とされていたが、平成23年(2011)3月に、東日本大震災が起き宮城県仙台市の日和山は、津波の直撃で大きな被害を受け、平成26年(2014)4月に、当初6.05m あった日和山が、天保山より低い標高3.0m であると確認された為天保山は、日本で二番目に低い山になっている。いのち輝く未来社会のデザインをテーマに、4月13日から10月13日までの183日間大阪ベイエリアの人工島夢洲で20年ぶりに、日本で開催される日本国際博覧会略称大阪・関西万博の会場周辺を一足先に訪れ、大屋根リングやパビリオンを見て、開幕を間近に控え盛り上がりを見せる夢洲から舞洲を巡る。JR 桜島駅より、USJ のJR ゲートに沿って進み、信号を左折して振り返ると、先頭に羽根を広げた翼竜が付いたザ・フライング・ダイナソーの急角度で天に向かって伸びるレールが見え、絶叫が響き渡る。続いて左折し天保山渡船の桜島乗り場に向かう。安治川は、強風による荒波で渡船は、北斎の「神奈川沖浪裏」を彷彿させるような揺れで、手摺で体を支え、足で踏ん張り天保山乗り場に着く。天保山公園にある地上すれすれに上部が出ている二等三角点の前で朝礼。三角点より石段を50段登り、小高い丘になった天保山頂上部には、桜や松の木が残っていて往時の姿を僅かに、とどめている。大相撲春場所で西岩部屋の強風で翻る幟を見ながら、海岸通を歩く。おしゃれなレストランやギャラリーが往時のロンドンやニューヨークの街並みのような空間を創っている、歴史的建築物の築港赤レンガ倉庫の横より、アーモンドの花咲く通りの築港高野山で休憩して、大阪メトロ大阪港駅に向かう。
万博仕様のラッピングが施された車両が、地下2階の黒を基調とした夢洲駅のホームに着くと、エスカレーター横の中央線カラーの緑のLED がコンコースへと導いて行く。コンコースの天井は、幾何学的な凹凸を表現した、シルバーに輝く折り紙天井で覆われていて側壁は、近未来を感じさせる55m の日本一長い大型のサイネージ(映像や文字を表示する情報広告媒体)に万博の映像が写し出されワクワク感を膨らませる。光の回廊より、万博会場へ続くエスカレーターで地上に出ると、目前にはEXPO 2025 大阪・関西万博の東ゲートゾーンが広がり、後ろには1周約2Km の大屋根リングが円を描いて続いている。住友館や電力館の玉子形のパビリオン・大阪ヘルスケアパビリオンをフェンス越しに眺望する。IR 予定地を左に見て、夢舞大橋で舞洲へ渡る。セレッソ大阪のスタジアムより、エヴェッサ大阪のホーム「おおきにアリーナ舞洲」の前で昼食休憩。食後オリックスバファローズの室内練習場と寮の前をとおり、舞洲プロムナードの見晴らしの丘より、海峡の彼方に蜃気楼のように浮かぶ大屋根リングやパビリオンを見渡す。高さ25m の新夕陽ヶ丘の展望広場より大阪湾を隔てて広がる神戸の街並みと六甲連山を遥かに眺め、アニメの世界のような煙突に向かう。オーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが設計した、世界一美しいと言われるアートなゴミ処理場の舞洲工場は、おとぎの国の建物か宮殿のような、カラフルで奇抜な極彩色の絵の具を散りばめたような、巨大な煙突や建物が建ち、まるでテーマパークに来たような光景が広がる。
工場に沿って歩き、舞洲1路線を渡ると正面に見える舞洲スラッジセンター(下水処理場)の建物も同じ設計者のアートなデザインで造られている。絵本の世界のようなワクワク感が続く建物の前を通りアミティ舞洲バス停で解散。永野記