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例会報告

2022.12.12

例会報告

和泉山脈縦走

開催回

第1985回

日程

 令和4年12月4日(日) 小雨のち曇り 

参加者

CL土岐岡  11名

活動内容

行程
小島住吉9:40~高森山11:00~四国山(昼食11:55~12:25)~猿坂峠13:30~甲山14:10~三輪神社14:50~八王子峠15:25~客山16:00~犬飼谷峠16:15~南海孝子駅16:30

山行記録
山を歩いて山を見る山は数々あれど、海を見ながら山を歩く山は少ないのではないでしょうか。 今日の例会山行は大阪湾、紀伊水道(紀淡海峡)、太平洋、そしてその海に注ぐ紀ノ川を眼下に見ながら、大阪府と和歌山県の県境の尾根にある、和泉山脈の西端を縦走するコースである。
高森山285m、四国山246m、甲山212m、客山147mと低山であるが、距離にして約16.5km、7時間の長距離縦走である。

みさき公園駅に集合しバス待ち時間で朝礼、ほどなくコミュニティーバスに乗り、海沿いを行くと漁港の波止場が小島住吉である。車道の海岸通りを歩く。岸壁にはウバメガシの林がせり、足元にツワブキやハマウドの残花が植わっている。10分程で報講恩寺から山手に入り、欝蒼とした森を抜けると、高森山の登山口に着く。尾根コースと谷コースがあり、今日は尾根コースを選択、落石に注意しながら岩や木を掴み急登を登る。登り終えて一本、ここから暫く平坦な尾根筋を行くと高森山の山頂に着いた。和泉山脈の西端の山だ。前方に大阪湾が広がり、遠くは神戸が見渡せる、のだが今日はあいにくの曇り空で望めない。リュックを卸し一本立て水分補給後、尾根伝いに四国山へと向かう。

四国山は和歌山県、大阪府、兵庫県、徳島県が見渡せることから名付けられたそうです。周辺は関西空港の土取り跡で広大な丘陵が広がる。紀伊水道をドローンで空から見ているような風景である。ここで昼食を摂り、デッキからは次の甲山(かぶとやま)山頂に立つ赤いアンテナが遠くにみえる。はるか遠くに見えるが1時間30分程の距離である。一旦車道に降り、間もなくしてウバメガシやコナラの生い茂る山林へショートカットする。ここから近畿自然歩道として整備された道があるが、敢えて獣道のルートを選択、以前はヤブ漕ぎを強いられたが、今は枝打ちされていて歩きやすい。間もなく佐瀬川集落に出た。僅か数軒の限界集落?のようです。ここから甲山へは尾根伝いにゆるやかな登りが続く。

林道に出ると甲山は直ぐである。山頂は360度開けていて紀ノ川から太平洋に注ぐ一本の線がみえる。そして紀ノ川平野にある和歌山市の街並みが一望できる。海に目をやれば友ヶ島、淡路島、遠く四国もうっすらと見ることが出来る。山手に目を移せば紀泉アルプスの山々、そして四国山が遠望出来る。ここに立つと「我が山」であり、「お山の大将」である。

甲山からは尾根を降り、横手集落の車道にでる。すぐに孝子への山道に入る。この道は葛城二十八宿の巡行道で三番経塚へ続いている。再び山道に入り、孝子へと向かう。長い距離に少し疲れた足を踏ん張り、自然林の森を東に進むと孝子の森と客山への分岐がある。私たちはもう一つのピークである客山へ稜線をトラバース気味に進むと最後の目的地、客山に到着した。ここに地元の高校生やボランテアによる手製の展望デッキが作られていてデッキに立つと、これまで歩いてきた小島住吉から海岸線を辿り、高森山、四国山、甲山、客山への縦走コースが見渡せました。今日の山行を振り返りながら南海孝子駅に下山、駅にて解散する。
不安定な天候にも拘わらず、今日の長距離縦走に参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

イギリスの登山家、ジョージ・マロリーは「なぜ、山に登るのか」と問われて、「そこに山があるからだ」と答えた、と言う有名な言葉があります。われわれはそんな大登山家ではないが、山を愛する気持ちは同じです。「山高きが故に貴(たっと)からず」…低山には低山の魅力があります。これからも低山をレッツらゴー!

♪今日の充実した山行に乾杯 !
♪今日も楽しく、元気に歩けたことに乾杯 !
You can make it !
低山と侮るなかれ 叫びたし 清高威風 唯我独尊   (by山の子)
                                       (記)土岐岡和雄

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