例会報告
2025.01.20
アドバンス・紀泉アルプス長距離縦走
開催回
第0000回日程
2025年1月19日(日)
アドバンスコース第1回
天候 晴れ
山行名 アドバンス・紀泉アルプス長距離縦走
参加者
参加者 L土岐岡和雄 国司民生 2名
活動内容
行程
山中渓駅8:05―9:45銀の峰―10:40雲山峰―11:00地蔵岳―11:30井関峠―11:45
せん法ケ岳―12:15大福山―12:45奥辺峠―13:00見返山―14:05礼立山―14:55
鳴滝峠―15:10平井峠―16:40紀の川駅
備考
山行記録
長距離縦走は関西ではダイヤモンドトレール(屯鶴峯~槇尾山)や全六(全山六甲縦走)、高島トレール(比良トレイル)、大峯奥駈道(吉野~熊野)などがメインルートですが、そのトレーニングになるのが今日の紀泉アルプス長距離縦走です。
距離は長いですが、大きなアップダウンがなく、展望を楽しみながら稜線を歩くルートで人気があります。
1月といえど春を思わせる暖かい日差しの気候の中、今日の例会山行は、山間の集落が点在する山中渓駅から熊野古道沿いを少し南下し、銀の峰登山口から山手に入ります。
谷沿いの細い登山道を抜けると、銀の峰第一パノラマ展望台に着きました。ここからは大阪湾が遠望出来ます。水分補給の一本後、稜線伝いにクロマツやコナラ、ウバメガシの樹林帯の中を小さなアップダウンを何度も繰り返しながら雲山峰まで一気に駆け抜けました。
雲山峰は今日のトレイルの最高峰で標高490mで4等三角点があり、葛城修験道で日本遺産です。しかし残念ながら展望はない。まだ全ルートの4/1程だ。行動食を口に入れ休憩もなく出発、少し下りの稜線伝いを進む。今まで登りだったのでこの少しの下りでも息を整える事ができ、ホッとしながら次の地蔵岳に着く。この横には青少年の森の広場があり、いつもはここでゆっくり休憩や昼食を摂るが先を急ぐ。 今日はまだまだ先が長い。
ここから急な下りをして井関峠から下った分以上の登りをしながら、せん法ケ岳に着く。 紀の川流域や次の大福山へのルートが見える。水分補給の一本後、大福山に向かう。 大福山は大阪側からと和歌山側からの登山者が集合する場所で、葛城28宿第3番経塚があります。山頂は6月ごろササユリが咲いてそれを見にくる登山者が多い。何人かの登山者がベンチに座っているが、我々は行動食をつまんで即、出発する。
ここからは奥辺峠まで緩やかな下り坂でコナラやモチツツジ、ソヨゴ、ヤマモモ、ウバメガシ、シャシャンボ、ネズミモチ、ヤマザクラなど落葉樹や常緑樹が生い茂って、そろそろ疲れがでてきた体を癒してくれます。ここでようやく2/1の距離を歩いてきました。
奥辺峠から少し登ると見返り山でベンチもあり、和歌山市街地が遠望できる。ここからも尾根伝いであるがくねくねとした登山道で、山中にはまり込んだような心境になります。やがて前方に少し開けた場所が礼立山です。孝子、泉南飯盛山に向かうルートと今日のルート平井、紀の川への分岐点です。シャリバテ防止に行動食を口に入れ、元気が出たところで出発する。
礼立峠からは歩く人が少なく平日だと誰も会うことがない。草や樹木に覆われた雑木林を小さなアップダウンを繰り返しながらいくつかの鞍部を越えてようやく平井峠に到着する。以前はここからゆっくりと下るだけであったが、今は道路工事とその関連で迂回コースとなり、疲れた足を更に引っ張る。やがて住宅街が見え、車道へと続く道路に出る。市道を15分ほど歩くとゴールの紀の川駅に到着しました。
孤高の人・加藤文太郎の登山は単独の縦走から始まったと言われ、全六(六甲全山縦走)も昭和初期、登山の黎明期に地下足袋姿で、日本アルプス縦走へのトレーニングとして単独行で何度も歩いたそうです
私たちは先人の苦労した登山道をこんにち歩いています。使われなくなった道はやがて廃道となるが、人が歩けば道ができる。歩くことは未来に続く道を作ります。
今日の長距離縦走は2名でしたが、途中ドロップダウンすることもなく、無事下山出来たことに感謝します。 ありがとうございました。
このコース、若いときは余裕のよっチャンで5時間程で歩きましたが、そんなことは今はもう昔。
誰かが「あぁ~若さが欲しい、体力が欲しい~」と言われていたことを思い出します。 全く同感、同意です。
されど嘆いても詮無い事、石川啄木も歌集「一握の砂」で綴っています。「己(おの)が名を ほのかに呼びて 涙せし 十四の春に返る術(すべ)無し」と。
若いころはニッカーズボンでキスリングを担いで山を縦走したことも、すべて往古来今。これからは過去を振り返らず今日を楽しく歩きましょう。
ファイト 一発!!
機会があれば長距離ですが、私の好きな熊野古道・小辺路(高野山~熊野本宮大社=75km+α)を皆さんと歩きたいですね。
今日のrecord 21.3km 42693歩 (FT)8時間35分
わが山は 幾たび越えて きた峰よ 振り返ることも無き 無碍の道 (by 山の子)
(記)土岐岡