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会長就任の挨拶

金剛山剛友会 会長就任挨拶

 昨年12月11日に河内長野荘で行われました金剛山剛友会令和4年度総会におきまして大村会長より今年度をもって会長職退任の発表があり、後継に私への指名がありました。
 その後12月16日に開催されました理事会で大村会長が退任され、理事会の承認を経て後任に副会長の私が金剛山剛友会7代会長に就任しました。金剛山剛友会は会の名に金剛山を中心に登山や登山道の踏査研究をする山の会であり、会則2条(目的)には、金剛山を中心としたあダイヤモンドトレールとその山麓の登山ルートの研究と紹介と、記載されています。諸先輩の協力を得て、踏査研究をし、紹介したコースに狼谷・狼尾根・サネ尾根・うさぎ谷等がありますが、先輩が築き上げてきた泣石谷やワサビ谷等長年例会で利用されなくなったコースの再構築も必要です。合わせて色々なコースに興味を持ってもらう為にも新作のコース発表が出来るよう研究を続けていきたいと思います。
 深田久弥の著者「名もなき山へ」では、”新道ができても旧道を忘れるな”の文章が出てきます。過去に活躍され築きあげてきた先人の功績を忘れず、新しい時代を切り開いていくと解釈しています。
 当会を取り巻く環境は厳しいものがありますが早急の課題は、会員の高齢化・会員数の減少が挙げられ、組織の弱体化は当会の将来を左右する重要な課題です。会員数を増やし平均年齢を下げなければならない大きな転換期を迎えています。全国的に見ても高齢化が進み一気に会員が減少し会の運営が立ち行かなくなり、解散になった山岳会が増えています。原因の一つに活動のマンネリ化で独創性や新鮮味が失ってる組織が多く、若年の新会員が長続きしないと言われています。「一人の百歩より百人の一歩」を重要視し、30周年で30人のリーダーが活躍した時のように、数多くのリーダーが出てくるように、目指していきたいと思います。当会では、近年ホームページの活用を取り入れ、担当の皆さんの尽力により、新規会員が徐々に増加し新規会員の皆さんによる例会のリーダーが目立ってきており、良い傾向になってきています。
 新戦力の若い人の活躍する場を作ることは、当会の未来を次の世代に託すための重要な課題で、一人ひとりの個性や価値観を尊重し、多彩な挑戦に柔軟性を持って取り組めるよう支援していきます。
 次の50年も存続し続けるためにも。

      2022年12月16日
      会長 永野猛士

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