金剛山剛友会 山の難易度基準表 | |||||||||
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体力度 | |||||||||
マル遊 | 平地や丘陵地などアップダウンが少ないハイキング程度の山行 | ||||||||
初級 | コース定数10以内、歩行時間5時間以内、標高差500m以内 | ||||||||
中級1 | コース定数15以内、歩行時間7時間以内、標高差800m以内 | ||||||||
中級2 | コース定数25以内、歩行時間10時間以内、標高差1000m以内 | ||||||||
上級 | コース定数35以内、歩行時間12時間以内、標高差1500m以内 | ||||||||
健脚 | コース定数36以上、歩行時間、距離、標高差問わず |
技術的難易度 | ||
難易度 | 登山道の状況 | 技術・能力 |
A |
◆概ね整備済み ◆転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い ◆路迷いの心配はない |
◆登山の装備が必要 |
B |
◆沢、崖、場所により雪渓などを通過 ◆急な登下降がある ◆道が分かりにくい所がある ◆転んだ場合の転落、滑落事故につながる場所がある |
◆登山経験が必要 ◆地図読み能力があることが望ましい |
C |
◆ハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所がある ◆ミスをすると転落・滑落などの事故になる場所がある ◆案内標識が不十分な箇所も含まれる |
◆地図読み能力、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要 |
D |
◆厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所がある。 ◆手を使う急な登下降がある。 ◆ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険個所が多い |
◆地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要 ◆ルートファインディングの技術が必要
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E |
◆緊張を強いられる厳しい岩場の登下降が続き、転落・滑落の危険個所が連続する ◆深い藪漕ぎを必要とする箇所が連続する場合がある |
◆Dの能力・技術とルートファインディングの高度な判断力が必要 ◆ロープが必要な危険な場所もある
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コース定数=1.8×行動時間(h)+0.3×歩行距離(km)+10.0×登りの累積標高差(km)+0.6×下りの累積標高差(km) |
コース定数計算例 |
①六甲山:芦屋川駅~高座の滝~風吹岩~雨ヶ峠~最高峰~魚屋道~有馬 |
行動時間5.5h、歩行距離13.17km、登りの累積標高差1274.3m、下りの累積標高差931.9m |
コース定数=1.8×5.5(h)+0.3×13.17(km)+10.0×1.27(km)+0.6×0.93(km)≒27 |
②金剛山:金剛山登山口バス停~千早本道~山頂広場~文殊尾根~百ヶ辻 |
行動時間 2.75h、歩行距離 5.01km、登りの累積標高差 619m、下りの積標高差471m |
コース定数=1.8×2.75(h)+0.3×5.01(km)+10.0×0.61(km)+0.6×0.47(km)≒13 |
コース定数は、初心者が登山コースを歩いた時どれくらい体力を必要とするかを科学的な方法で数値化したもの。数値が大きいほど体力を必要とする。 |
10前後:初心者向き。20前後:一般的な登山者向き。30前後:日帰り登山の場合、中・上級者向き。40前後:日帰りでは困難、1泊以上の計画が必要。上級者・健脚者向き。 |
*コース定数は、鹿屋体育大学山本正嘉教授の研究成果をもとに作成しました。 |
*技術的難易度は、長野県山岳センター「信州 山のグレーディング」」を使用しました。 |