例会報告
2024.05.07
50周年記念式典と眉山(徳島市)~屋島(高松市)バス山行
開催回
第2050回日程
令和6年4月7日(日)~8日(月)
参加者
参加者:CL永野 (31名)
活動内容
金剛山剛友会創立50周年の記念式典を、グランドエクシブ鳴門で行い、眉山・屋島の観光・阿波おどり観覧・栗林公園等を見て周り、桜満開春爛漫の四国路を巡る、1泊2日のバス山行を楽しむ。眉山(290m)は、徳島県東部に位置する山で、女性の眉に似た形をしていて、日本の自然百選に選ばれた優美な山容をしている。古くは、万葉集にも歌われ万葉集巻六で船王の「眉のごと曇居に見ゆる阿波の山かけて漕ぐ舟泊まり知らずも」と詠んだ山の形が眉に見えることが山名の由来とされる。現在は、徳島市を代表する観光地であるとともに、市のシンボルでハイキング・桜見物の名所として親しまれている。1等三角点の山名眉山公園・点名眉山276.6mが山頂東部の眉山公園に埋設されている。展望台からは、徳島平野・紀伊水道・淡路島の眺望に優れる。最高点は、眉山公園より西へ約2km 行った地点にある。屋島は、高松市の北東部にあり、南北に長く瀬戸内海に約5km 突き出た、屋根の形をしていることから、名付けられた山で、頂上部は平らな溶岩台地になっていて、国の天然記念物に指定されている。瀬戸内海に浮かぶ屋島山上の、山名南嶺点名屋島山292.1m は、香川県で最も低い1等三角点のある山で、低山であるにもかかわらず、眺望に優れ山頂一帯からは、備讃瀬戸の絶景を望むことが出来、瀬戸内海国立公園の中でも屈指の絶景ポイントになっている。山頂へは、屋島スカイウェイが通じていて、風光明媚な山上の展望スポットからは、眼下に壇ノ浦の源平の古戦場が一望出来る。四国八十八カ所霊場84番札所の屋島寺は、源氏が武運と加護を祈願したとも伝えられ、源平の合戦場壇ノ浦を望む、歴史ロマンが漂う景勝地に建つ。
4月7日(日)晴れ
JR 久宝寺駅前を8:18に出発した日本交通の大型観光バスは、八尾IC で近畿自動車道に乗り、東大阪JCT で阪神高速東大阪線・神戸線と繋ぎ阪神淡路鳴門自動車道で明石海峡大橋を渡り、淡路SA に9:27着き休憩。淡路島を縦断し大鳴門橋を渡り、徳島自動車道の徳島IC で高速を降り、吉野川バイパス国道11号で雄大な大河吉野川に架かる吉野川大橋を渡る。正面に眉山を望むJR 徳島駅前より、阿波おどり会館への、大通りの両側にワシントンヤシの並木が600m 程続く通りは、街路樹100選に選ばれている。熱狂する夏の祭典では、観覧席ができ阿波おどりの演舞場になる通りをバスは走り、阿波おどり会館に10:50到着する。正面の眉山は、麓から山頂に向けて、新緑が駆け上がり、春色の衣装に衣替えをしている。11:02阿波おどり会館左側の道路突き当たりの、眉山天神社の鮮やかな赤色の鳥居をくぐり、同色の本殿右側より始まる石段の参道は、400段を数え登り詰め舗装道路に出る。横断し自然歩道登山口より、岩や木の根の露出した急斜面の登山道を登って行く。100m毎に標石が立っていて、目安にして登って行くと、眉山ロープウェイの鉄塔下に着く。明るい広場で山頂駅と阿波おどり会館5F の山麓駅の双方が見渡せ、眼下の徳島市街地を眺望しながら休憩をする。11:23ロープウェイは、眉山の東側斜面に架けられていて、珍しい単線固定交走式で、1本のロープに15人乗りの搬器を2両づつ連結して運行している。
山道は急登が続くが、100m毎の標石を数えながら登って行くと、石畳の道になる。滑り易い敷石に注意しながら登り、剣山神社の前に680m の標石が立っていて、急坂は終わり尾根道に登り着く。水平道になった広い道を進み山頂広場に着き昼食休憩。(12:00~12:30)
タジン鍋のような形をした白亜のパゴダ塔の前には、1等三角点が埋設されている。ロープウェイの山頂駅屋上展望台に設置されている、日本最大級のLED による万華鏡モニュメント「眉華鏡」は、日没より点灯され立体的な映像を作り出す。さくら百選に選ばれている眉山の満開の桜に囲まれた山頂展望台より、城山(62m)山頂に本丸が造られ、25万7千石を領した蜂須賀氏の居城であった徳島城(日本百名城)や、水路が網の目のように延びる城下町等を眼下に見る。遠くの景色は、春霞みの為あまり見えなかった。下山は、登路を下り阿波おどり会館前へ13:10に着く。(14:00~14:40)阿波おどり会館2F阿波おどりホールで公演(古風な踊りから現在の踊りまで)を観覧し、阿波おどりの体験では、舞台で踊られた当会のIさんが優秀賞を受賞する。14:53阿波おどり会館を出発したバスは、ワシントンヤシの並木で街一番の目抜き通りを走る。車窓より桜満開の堀端を見ながら、国道11号で吉野川を渡り、鳴門市北灘町のエクシブ鳴門に向かう。国道11号よりゲートをくぐると、両側には、見頃を向かえ満開に咲き誇るソメイヨシノの並木が延々と続く。春爛漫の路をバスは登って行き地中海リゾートをテーマに海を見下ろす山上に建つグランドエクシブ鳴門本館に15:50着く。ホテルの前のロータリーには、何本ものフェニックスとワシントンヤシが植栽され南国ムードを漂わせる。バスを降りると、中世ヨーロッパの古城を彷彿させる建物が目前に現れる。
各自客室で寛いだ後、広大な敷地の中をシャトルバスで5分程移動し、アロマハウス(浴場)で、眉山登山の汗を流し本館に戻って休憩をした後、シャトルバスで4分程のグランドエクシブ鳴門ザ・ロッジ(クラブハウス)に向かう。ロビーは5F まで吹き抜けになっている建物の2F で18:00より金剛山剛友会50周年記念式典が行われる。司会者の開会の挨拶の後、会長・名誉会長のスピーチで始まり、Y さんとM さんに永年にわたり尽力された功労を称え表彰状と副賞・花束が贈呈される。記念写真の後乾杯の音頭で飲食をしての歓談に移り、太極拳・フラダンス・サックス演奏・カラオケと続く。19:30窓の外で花火が打ち上げられ、火のついた無数のランタンが夜空に浮かび上がる。会歌の合唱やカラオケが続いた後、副会長による閉会の挨拶があり、最後に一同による阿波おどりが行われ、20:20お開きになる。クラブハウスを出ると、道路の両側にテーマパークの夜景のようなイルミネーションが輝く景色の中を、シャトルバスは走り本館に戻る。
4月8日(月) 晴れ
8:30朝食は、ホテル内「初海」の瀬戸内海を一望できるオーシャンビューの店内で、鳴門鯛を中心とした、お出汁が美味しい鯛茶漬け御膳や、地元の食材をふんだんに使った料理に舌鼓をうつ。
10:00ホテルを出発し、国道11号で瀬戸内海に沿って走り、高松自動車道の引田IC に向かう。香川県東かがわ市引田は、先のNHK 朝ドラ「ブギウギ」のモデルになった笠置シヅ子の生誕地。引田IC で高松自動車道に乗り、志度IC で降り国道11号で屋島に向かう。やがて山頂の岩稜が険しい五剣山の後ろに、屋根の形をした溶岩台地の屋島が見えてくる。琴電屋島駅の東側より屋島スカイウェイで屋島山上観光駐車場に着き各自自由散策。(11:02~12:20)遍路道より屋島寺仁王門の手前を右折し、舗装道路を登った先の電柱ヤシマヤマ12を左折し、山道を登ると左側に給水塔があり、少し進むと1等三角点が埋設されている、屋島山山頂に着く。周りは、松の木等に囲まれ眺望はない。屋島随一のビュースポット獅子の霊巌展望台で、素焼きの小皿を海に向かって投げるカワラケ投げやガラス張りの回廊「やしまーる」で飲食をしたりして、穏やかな瀬戸内海の絶景に癒されながら、多彩な観光スポットを見て周り駐車場へ。屋島スカイウェイで下った、屋島山麓の四国村ミウゼアム(徳島・祖谷地方の、かずら橋を専門の職人が再現した、かずら橋や古民家33棟を移築復元した野外博物館)に隣接した「わら家」は、江戸時代末期の古民家を移築復元した、大きな茅葺き屋根の建物を利用した店舗。小麦が香りツヤとコシのある麺とイリコダシが香る釜揚げうどんを提供する有名店でサックりと揚げられた天婦羅・いなり寿司と共に食べる。
(12:30~13:20)昼食後バスは、高松市中心街の中央通りを走り、観光通りと交差し栗林公園に向かう。バスのフロントガラスには、小さな水滴が付き始める。JR 高松駅東側の高松城より南へ約2Km の栗林公園東門駐車場に13:45バスは着く。ミシュランで「わざわざ旅行する価値がある」を意味する3つ星で、江戸時代には、松平家11代が下屋敷として使った、国指定特別名勝栗林公園は、高松藩主が100余年かけて造った、紫雲山(標高200m)を借景に東麓の約75ha に広がる、広大な回遊式大名庭園で、6つの池と13の築山を配している。盆栽仕立ての1000本もの見事な手入れ松や、四季折々の花木が「一歩一景」と称えられる美しい景観を醸し出している。傘をさしながら庭園内を散策し、時の移ろいを感じながら、庭園美を堪能する。桜を初め多彩な花が咲き誇り、百花繚乱の日本庭園や南湖は、回遊しながら景色を楽しめる設計になっている。飛来峰からの眺望は、園内随一のビュースポットで、紫雲山を背景に、反りが美しい偃月橋・数寄屋造りの掬月停を一望する。雨の中揃いの三つ葉葵のハッピを着た職人さん達が松葉の剪定をしている。園内には、1400本もの松の巨木があるが、栗の木は、僅か3本しかない。(ガイドさんに訊く)南庭の60分コースを歩きバスに15:00戻る。
栗林公園を後にバスは、高松中央IC より高松自動車道に乗り、神戸淡路鳴門自動車道で淡路島を縦断し淡路SA で16:28休憩。明石海峡大橋を渡り、布施畑JCT で阪神高速北神戸線、西宮山口JCT で中国自動車道と繋ぐ。うさぎ山の山腹を貫いている宝塚東トンネルを抜け、吹田JCT より渋滞の近畿自動車をのろのろ走り、八尾IC で降りJR 久宝寺駅前に18:20着く。
永野 記