例会報告
2026.05.15
高円山西峰
開催回
第2137回日程
令和8年3月29日 (日) 晴れ
参加者
CL永野 (20名)
活動内容
コースタイム
尾上町バス停9:37~高円山登山口9:46~火床10:35~高円山西峰(10:50~11:06)~高円山11:32~火床昼食休憩(12:05~12:35)~滝坂の道(柳生街道)13:05~浮見堂13:57~奈良国立博物館(14:20~14:30)~奈良県庁屋上(14:45~14:55)
高円山西峰432m は、春日原始林の南側奈良市白毫寺町に聳え、万葉集にも詠まれ古くから親しまれてきた山で、自然が残り静かな山歩きを楽しむことが出来る。山名については、奈良奥山ドライブウェイの駐車場東側にある、高円山461m と区別する為高円山西峰と呼ばれている。千古の歴史を秘めた古都奈良冬の風物詩、1月に行なわれる若草山の山焼きと照応する夏の炎の祭典、奈良大文字の送り火は、戦没者の慰霊と世界平和を祈る行事として、毎年8月15日飛火野で慰霊祭が行なわれ、午後8時高円山西峰中腹の火床に点火される。煩悩の焼却と諸霊を供養する清浄心を表す大の字は、宇宙を意味すると言われ、大を形作る火床の数は、人間の煩悩と同じ108個あり、第一画が109m 第二画が164m第三画が128m と日本最大級の大きさを誇る。
奈良交通バスの尾上町バス停で下車。奈良名張線を少しバックして、山の辺の道への標柱で右折すると、地図が描かれた案内板が立つ。案内板右側の石畳の道を登って行くと、東海自然歩道の道路と交差する。道路を渡った右側には、高円山登山口の標識が立つ。左側の池に沿って進んで行き、水の少ない細い川を渡り、左側に二つ目の池を見て、落葉で滑り易い山道を進んで行く。大木が折れ山道を塞いでいる所で、右に折れ雑木林の中を登って行くと、大の字に作られた108個ある送り火の火床の第二画左ハライの一番下の火床に登り着く。急に展望が開けた火床からは、遠望すれば正面に生駒山、北は飯盛山から南は金剛山までが、春霞に煙る彼方に望むことが出来る。眼下に目を向けると東大寺大仏殿や興福寺等の、いにしえの奈良の都が桜でピンク色に染まる絶景を楽しみながら休憩。芝生が張られた広大な斜面を火床に沿って、大の字の中心部を目指し登って行く。奈良大文字保存会の石標が立つ火床の中心で、T さんとH さんの参加回数の表彰を行い、大の字の第二画目最上部を目指し登り切ると、山道よりコンクリートの階段が続く。登り切り広場の先で右折し登って行くと、中央に2等三角点が埋る高円山西峰に着く。
山頂は樹林に囲まれ眺望は利かない。高円山西峰への分岐に戻り、右折し高低差の少ない縦走路を進み道幅が広くなれば、奈良奥山ドライブウェイに出合う。高円宮憲仁親王殿下御手植のクロガネモチの木より、自動車道を渡った登路には、「春の女神」と呼ばれるギフチョウが、好んで花の蜜を吸うアセビの壺形をした白い花が咲き誇っている。舗装道を登り、高円山山頂に着く。眺望は飯盛山方面が優れる。下山は、往路で火床下部まで下り、昼食をした後山道を100m程下って右側の北尾根に取り付き、急坂を下って東海自然歩道(滝坂の道)に降りる。
自然に囲まれた閑静な住宅が続き、個性豊かな店舗が点在する住宅街を歩き、新薬師寺を左に分け、謎めくピラミッド「頭塔」に向け下って行く。モンベル会長の邸宅には、樹齢500年のカヤの大木が大きく枝を広げる。手入れの行き届いた美しい庭を見て浮見堂に向かう。鷺池に浮かぶ六角形の浮見堂と、薄桃色の桜が水面に映える古都の景観は、園内屈指のフォトジェニックなスポットになっている。休憩所で池の周りを、満開の桜が彩る幻想的で日本画のような景観を楽しむ。奈良国立博物館では、東大寺南大門の国内最大の8.4m の仁王像に次ぐ、吉野・金峯山寺の国内2番目5mの仁王像が、仁王門の大規模修理の為寄託・公開されているのを拝観する。飛鳥・鎌倉時代から悠久の時を越えた仁王像や仏像は、訪れる人々を魅了する。奈良県庁に入り、エレベーターで7階屋上に向かう。屋上広場正面には、京都東寺に次ぐ2番目の高さ50.8mを誇る興福寺五重塔が、令和の大修理で屋根瓦の葺き替え工事が行なわれていて、塔全体が素屋根(覆い屋)で、すっぽり包まれている。左側の東大寺大仏殿や、雄大に緑の裾野を広げている、若草山・春日山・高円山等の絶景を望み屋上で解散。登大路を下り、近鉄奈良駅西側の小西さくら通商店街より、観光客で賑わう三条通を歩きJR 奈良駅へ。 永野 記
