例会報告
2026.05.15
わさび谷~細尾谷右俣
開催回
第2140回(金剛山第863回)日程
令和8年4月19日(日) 晴れ
参加者
CL 永野 (18名)
活動内容
コースタイム
休憩所9:01~カトラ谷分岐9:40~わさび谷取り付き9:51~カタクリ群生地
11:17~山頂売店前昼食(11:45~12:15)~カトラ谷ニリンソウ観賞(12:20~
13:00)~売店前13:15~カタクリ尾根分岐13:51~念仏坂下山14:38
わさび谷は、黒栂尾根とわさび谷右尾根に挟まれた谷で、自然林が広がる北尾根西斜面を源流とし、カトラ谷分岐の少し上流部でカトラ谷に流れ込んでいる小さな谷になる。この谷では、以前清流を利用して、ワサビの栽培が行なわれていたことが名前の由来になっている。わさび谷は、近年土石流を防ぐ為谷の入口に堰堤が造られた為直接谷に入ることが出来なくなった。登路は、カトラ谷分岐よりカトラ谷を進んだ、わさび谷堰堤を左に分けた先の緊急時通報D-1の標識があるカトラ谷堰堤左側の急斜面に取り付きがある。わさび谷左岸のヤセ尾根に付けられた急峻な山道を登り詰めれば、北尾根のキン72電柱に出合う。カタクリ尾根と香楠荘尾根に挟まれた細尾谷右俣は、旧金剛山ロープウェイの金剛山駅があった、金剛山遊歩道下の自然林が残る西斜面を源流とする明るく広い谷で、一般的にシルバーコースと呼ばれている細尾谷のコースとは異なる。
芽吹き始めた木々が、鮮やかに萌える山肌を遠くに眺め、右手斜面一帯で、咲き誇るヤマブキのビタミンカラーに彩られた花を見ながら、緩やかな登り坂の林道を進んで行く。流木捕捉施設の工事が進む黒栂谷砂防ダムに沿って、橋を渡ったウサギ谷左側には、切り株に黄色いテープが巻かれた松ノ木尾根への山道が延びている。カトラ谷分岐より、カトラ谷を進み、わさび谷堰堤から流れ出る、せせらぎの音に耳を澄まし少し先左側の、わさび谷右尾根に取り付く。登路の左手眼下に堰堤や谷を見下ろし、フィックスロープを利用しての急登が始まる。左手には、わさび谷を挟み黒栂尾根の稜線が急角度で北尾根に向かって延びているのを望む。わさび谷右尾根から見る黒栂尾根の斜度の厳しさは、想像を絶する。
右手には、カトラ谷に架かる滝が水音を響かせ落下している。傾斜の緩んだ山道の真ん中の切り株に、下りるな危険と書かれた、わさび谷への降下道を左手眼下に見て休憩。50m 程先では、自然林が広がりクマザサの中に付けられた山道を、笹薮を漕ぎながら登って行く。広場になった所で、バイケイソウの群生地が現れる。湿った林内に群生するバイケイソウは、登山者に最も知られる高山植物の一つになっているが、強力な毒性がある。大木の右側より、自然林の中の水平道を進み、突き当たるとカタクリの群生地に着く。
木漏れ日が眩しい林床の斜面一面に、優美な姿で広がるカタクリの花が見頃を迎え、濃い紫色と緑の葉が鮮やかなコントラストを醸し出している。群生地より北尾根を目指すと、満開のミツバツツジとヤマザクラの花が次々と現れ迎えてえてくれる。大木が倒れ登りにくい急斜面を、よじ登り青崩道のキン72電柱に着く。左手に大日岳を望むことが出来るキン74電柱から右手前方を見ると、国見城跡の山頂広場北斜面が、2023年6月の台風による大雨で、カトラ谷側へ大きく崩れ落ち現在も赤土がむき出しになっている。大崩落の凄まじさを見せつけられ、自然の脅威を実感する。左に大日岳・六道の辻への十字路は右を取り、NTT ドコモの携帯用アンテナの横を通り山頂売店前に着き昼食休憩。昼食後、春の暖かい陽光降り注ぐ山頂広場より、カトラ谷源流部に向け荒れた山道を下って行く。関西で有数の規模を誇るニリンソウの自生地として知られるカトラ谷で、谷筋の斜面一面に群生するニリンソウのお花畑を観賞する。急斜面を登り山頂広場に戻り、金剛錬成会員200回以上の登拝者名の名札が揚げられている右側の山道を登り、金剛山遊歩道に向かう。文珠尾根と妙見谷の間の山道を下った先にある、カタクリの群生地を訪ねる。馬の背分岐では、絶滅危惧種のオオアカゲラ(キツツキの一種)の巣を見上げ、足元の林床には、ニリンソウとよく似た花、ミヤマカタバミが、ひっそりと咲いている。緩やかな下りが続く金剛山遊歩道を歩き、カタクリ尾根分岐で休憩。尾根の下部で僅かに残ったカタクリの花を見て、細尾谷右俣に下り、ウグイスの鳴き声が響き渡る谷を下って行き念仏坂に降り解散。 永野 記
